「やりたい!」で迎える限界
「やりたい!」という情熱やワクワクを原動力にして走ってきたはずなのに、なぜか途中で息切れしたり、苦しくなったりした経験はありませんか?
起業家やクリエイター、あるいは自発的に成果を追う「自立のプロ」ほど、この「やりたい!」の壁にぶつかります。
「『やりたいこと』をやっているはずなのに、なぜか限界が来る…」
その違和感の正体と、そこから抜け出して人生にスマートな“頓智(とんち)”を効かせる構造についてお話しします。
「やりたい!」は、心理的成長の「第3段階」に過ぎない
私たちが心の自由を手に入れるプロセスには、グラデーションのような4つの段階があります。
【 1. 依存(他人軸) 】
「あの人がやってくれない」「やらなきゃいけない」(義務・被害者)
↓
【 2. 過剰自立(他人軸) 】
「全部自分でやらなきゃ」(孤独な努力)
↓
【 3. 自分軸 】
「これがやりたい!」(自我・自己決定)
↓
【 4. 超自分軸 】
「やっても、やらなくてもいいんだけど、やろう(脱力と世界への信頼)」
「やらなきゃ(依存・過剰自立)」という他人軸の重苦しい世界から抜け出し、「これがやりたい!(自分軸)」と自分の足で立ち上がる。
ここまでは素晴らしい進歩です。
しかし、実はこの「自分軸(やりたい)」の段階にも、静かなトラップが存在します。
「やりたい(自分軸)」で限界を迎える理由
「やりたい!」という感覚は、一見すると純粋でパワフルに見えます。
ですが、この「やりたい」の背後には、無意識のうちに「執着」や「自我のエゴ」がへばりつきやすいのです。
- 「やりたい(だから絶対に成功させなきゃいけない)」
- 「やりたい(これをやっている自分であり続けたい)」
- 「やりたい(成果が出ないと自分の選択が否定された気がする)」
つまり、「やりたい」に力を込めすぎると、力み(リキミ)が生じます。
「やりたい」という意図が強すぎるあまり、またしても自分をコントロールの檻に閉じ込め、知らず知らずのうちにエネルギーを自家中毒させてしまう。
これが「『やりたい』で迎える限界」の正体です。
限界を突破する「超自分軸」のフラットさ
この限界をフッと越えていくのが、第4段階である「超自分軸」の境地です。
超自分軸のスタンスは、拍子抜けするほど軽やかです。
「やっても、やらなくてもいいんだけど、やろう」
ここには、執着も力みもありません。 「別に成果が出ても出なくても、自分の価値は1ミリも揺らがない。どっちでもいい世界線の中で、まあ面白そうだからやってみようか」という、圧倒的な余裕と信頼です。
意図(What)だけを軽やかに投げかけ、プロセスや結果(How)は世界にお任せする。
「どうしてもやらねば」という緊張が消えたとき、あなたの「頭・心・体」の整合性が美しく一致(×)し、ゾーンに入ったようなひらめき——「頓智(とんち)」が全自動で立ち現れます。
自然な行動が起こり、向こうからチャンスがやってくる。
それに気付ける、私でいられる。
努力の延長を降りて、人生と「遊ぶ」
もし今、あなたが「やりたいことをやっているはずなのに、どこか苦しい」と感じているなら。
それはあなたが怠けているのでも、情熱が足りないのでもなく、ただ「自分軸(やりたい)」という段階を十分にやりきって、次の「超自分軸」へ進むタイミングが来ているサインです。
「やらなきゃ」の重い鎧を脱ぎ、「やりたい」の力みを手放す。
「やっても、やらなくてもいいんだけどね」という洗練された適当さと余裕を持って、そろそろ人生やビジネスと“遊んで”みませんか?


