共依存 と相互依存の大きな違い~幸せなパートナーシップ~
モラハラという言葉と共に、
共依存 という言葉もメジャーになってきました。
では、共依存と似た言葉、相互依存というのはご存知ですか?
依存という文字が入っていますが、
共依存とはまっったく違った心地いい~状態^^
お互いの存在を大事に思い、認め合い、高め合える、
そんなパートナーシップの状態を指します。
共依存の苦しみの真っ只中にいると、
どこを目指したらいいか分からず、
その状態から抜け出す一歩が踏み出せない時があります。
そんな時、「相互依存」を目印の灯台のように思ってもらえたら、
足が動くんじゃないかな。
今日は、そんな話をしていきます。
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【まずは共依存のお話】
共依存と相互依存の話をする時、
自立の状態も欠かせません。
順番にお話していきますね。
まずは、共依存。
図を作ってみました。
力作(笑)
そう、共依存というのは二人の人間の体がくっ付いていて、
離れないような状態。
二人三脚って、運動会の競技などでありますよね。
やった事ない人もいるかな。
ウチの学校では、二人三脚リレーがありました(笑)
あのイメージ。
彼が右に行こうとした時に、
私が左に行こうとしたら、動けないですよね。
あるいは、倒れてしまう。
動くには彼に合わせるか、私に合わせるしかない。
二人三脚のように簡単に紐を外すわけにいから、
二人はいつも同じ行動をしなきゃいけない。
現実的には、共依存の状態でも
二人一緒にいるわけじゃないです。
それぞれ仕事に行ったり、買い物に行ったり。
でも、心は一つ。
例えば洋服を選ぶ時も、
自分の好きな服より彼の好みそうな服を買う。
友達と遊びに行っても、
彼が不機嫌になるから短時間で帰ってくる。
自分の望みを、どんどん小さくしてしまう。
苦しいですね。
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【自立のお話も】
続いて、自立。
自立のイメージは、こんな感じ。
それぞれが自分で立っている状態。
くっ付いていない分、依存する事はなくて、
自由に行動ができてよさそうですね。
でも、困った時に頼る事ができない、
愛を与える事ができない、
感情を交わえる事ができない・・・といった状態なんです。
パートナーシップとしては、
寂しい関係になってしまいますね。
付き合っているのに、連絡が来るのは三ヶ月に一回。
今日も彼は何をしているのやら。
もちろん、それで互いに心地いいのであれば、
それはその“カップルの付き合い方”になります。
心のつながりがあるかどうか、ですね。
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【そして、相互依存】
最後に、相互依存。
互いに手を繋いでいます。
彼が右に行こう!と提案して、
私も行きたい時には一緒に行けるし、
今日はちょっと、という時には
手を離して別行動ができます。
用事が終われば、また手を繋いで共に歩ける。
とても自由であり、関わり合っている状態です。
依存状態と一番違う点は、“選択肢がある”という所。
彼の提案を一緒にしてもいいし、しなくてもいい。
もちろん私の提案も同じ。
一緒にしなくてもいいという“余裕”があると、
自分とは“別の考え方”として彼を否定しなくて済みます。
共依存状態だと、彼の考え方=自分の考え方になります。
彼の提案は、“しなきゃいけない”と自動的に思ってしまう。
自分の考え方に、心がNOを出す時、
心の方が強いですから自分の考え方=彼の考え方を
心に合わせようとして否定します。
すると、対立が生まれやすいですね。
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【共依存になりやすい人】
共依存になりやすい人は自己肯定感が低いので、
自分が相手の望みを叶える事が心地いいと思っています。
相手の気持ちや望みを常に考えている内に、
自分の気持ちや望みが分からなくなります。
そして、共依存の相手となる人もまた、
他人の気持ちや望みを常に考えている内に、
自分の気持ちや望みが分からなくなった人。
なので、どんなに罵倒したり、殴したりして従わせても、
それが彼の本当の望みでない事が多いんです。
多いというか、ほとんど。
だから、彼女が望みを叶えても、叶えても満たされない。
互いが満たそうとすればする程、満たされずに不満が溜まっていく。
それでも満たす手段を知らないから、
殴る、罵倒するが止められない。
これが、共依存が上手くいかない仕組みなんですねー。
☆関連記事:共依存の分かれ道~いつも共依存関係になってしまうあなたへ~☆
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【まとめ】
相互依存に行き着くには、自立を一度通らなくてはいけません。
共依存→自立→相互依存の順ですね。
共依存から抜け出す鍵は、例によって自己肯定感。
共依存からは、絶対抜け出せますからね。
「幸せになりたい」という、素朴な気持ちが原動力。
それさえあれば、大丈夫^^