アンガー マネジメント~自分の怒りと他人の怒り~・後編
前回は 怒り の構造と、
自分の怒りの対処法をお話しました。
☆関連記事: アンガー マネジメント~他人の怒りと自分の怒り~・前編☆
今回は、他人の怒りについてです。
怒られるのって、ホント嫌ですよねー。
特に私は、親がすぐに怒る人で、
怒ると手に負えなかったので、いつもビクビク。
大人になってからも人に怒られると頭が真っ白になって、
思考停止していました。
自己肯定感が上がった今は、
怒られてもガンガン言い返しますけどね(笑)
他人の怒り~事前回避法~
さて、他人の怒り。
まず怒られないように事前回避する方法。
事前に回避出来たら、
そりゃー万々歳です。
回避するコツがあるんですよ。
前回は怒りの構造をお話しました。
今回は、怒りが発生する仕組みをご説明。
それはズバリ、
人は自分が思っていたのと違う状況になると、
怒りとして感情を発露するんです。
例えば、昨日と同じ例で
髪型変えたのに彼氏が気付かなくて、
彼女が激怒したパターン。
今日は他人の怒りなので、
彼氏さんの気持ちに寄り添って、
読み進めてみてください。
うわー、彼女なんか怒ってるっぽいー。
やべー。みたいな(笑)
この場面で彼女がもし、髪型を変えても
”彼氏に「似合ってるね」「可愛い」とか言ってもらいたいな”と
思わない人だったら、怒りはしません。
彼氏は、髪型を変えたのに気付くだろう。
彼氏は、髪型を褒める事を言うだろう。
という予測があり、それが見事に外れたから怒っているんです。
彼氏さんの対応策としては、
「髪型変えた時、オレ多分気付かないと思うから、
言ってねー」と事前に伝える。
すると彼女の方も、
悪気がなくて気付けないのかーって知れば、
前提が変わります。
自分から髪型変えたっていうのも、言いやすいですしね。
*
あとは彼女側へのアドバイスとして、
「だろう」運転をしない。
彼氏は気付くだろう。
彼氏は褒めてくれるだろう。
では、怒りやすい状況を自ら作ってしまいます。
車と同じ、「かもしれない」運転をしましょ。
彼氏は気付いてくれるかもしれない。
彼氏は褒めてくれるかもしれない。
期待値がグッと下がって、
褒めてくれたらラッキーだし、
褒めてくれなくても仕方ないか~、
となれます。
怒りやすい場面が見つかったら、
こんな風に考え方を少し変えてみてください。
心が楽になれます。
そして、新たな気付きがあったら、
”私の取扱説明書”を更新。
*
他人の怒り~仕事編~
恋愛以外の場面でも、
その人がどういう予測をしているか推察できれば、
怒らせるのを回避できます。
仕事なんかでも、そうですよね。
できるだけ上司や取引先の要望を取り入れた方が、評価がいい。
でも、そうする事で減るメリットや増えるリスクがある。
それを、言いづらいけどもなるべく先に言っておく。
「ご要望通りはできます。
ただし、〇〇ができなくなります。
納期が遅くなります。
値段が上がります」等々…
友達との待ち合わせで遅刻する時に、
なるべく早めに連絡するというのも
予測と現状をマッチさせるのに役立ちますね。
*
他人の怒り~怒った後~
こうして、頑張って怒らせないよう心がけていても、
他人は自分とは違う人間ですからね。
怒ります。
怒られても、自分を否定しないでくださいね。
自動的に「私が悪いのかな」って、私は考えていました。
前回お伝えしたように、
感情は自然発生的なものですから、
コントロールできません。
発生してしまったなら、仕方ない。
対処するだけ。
その上で、状況分析し、
自分に非があるようだったら謝罪。
それと同時に相手がなぜ怒ったのか、分析。
前回説明した通り、怒りは二次感情なので、
本当の感情は別にあります。
それが何なのか、探ります。
何が悲しかったのか、分かってほしかったのか。
そこと、現状がなぜズレてしまったのか説明します。
それでも相手が納得しなかったら、
多分その人は怒る事が目的なので、
その怒りの処理は自分にはできないと線を引きましょう。
「僕には分からないよ」
「恐れ入りますが、対応しかねます」
「私にはできません」
怒らせたんじゃないんです。怒りたい人なんです。
前述の髪型の話であれば、
彼氏が謝罪したにも関わらず、
一日中彼女がその事を引きずっているのであれば、
それはもう彼氏さんのできる事の範疇を超えています。
「僕に協力できる事があれば何でもするつもりだけど、
どうもできる事はなさそうだから、今日は帰ろう」
という感じですね。
えっ、そんな事したら嫌われる?
不機嫌な時間を増やして、
この人といると嫌だなって印象を残すより、余程いいと思います。
あと、他人の感情にも責任を持ち続けていると、
必ず相手は依存体質になります。
本来、自分で対処しなきゃいけない嫌な感情を
引き受けてくれるなんて、そんな人手放せないですよ。
だって、楽チンですもん。
そうした共依存に陥らない為にも、
線引きは大事です。
できないと口にしても、あなたの価値は一ミリも下がらないですからね。
<他人が怒ったら/まとめ>
①自己否定しない。仕方ないという所からスタート。
②自分に非があるようだったら謝罪
③なぜ怒ったのか=悲しかったのか、分かって欲しかったのか、相手を分析
④現状がなぜズレたのか説明
⑤それでも怒りが収まらない場合は、怒る事が目的。
自分のできる事の範疇を超えていると伝える。
ちなみに⑤へ行く程、上級編です。
そんな事できないよー!と思ったらまずは逃げて、
また①からスタート。
段々と体力が着いてきますから、
前回は②までだったけど、
今回は③まで行けた!となりますから。
どんな時も、自分で自分を否定しない。
それが私。