アンガーマネジメント ~自分の怒りと他人の怒り~・前編
今日は、金曜日です(笑)
さて、アンガーマネジメント。
最近、よく耳にするようになりました。
私がこの言葉を最初に知ったのは、もう5年くらい前でしょうか。
その頃はまだ、私にとって感情はいい者と悪者がいて、
アンガーマネジメント というのは、
怒りを排除する事だと思っていました。
でも、感情は良いとか悪いとか判断せず、
受け入れてあげるのが吉、とその後心理学から教わりました。
基本的に、感情は天気と同じで、
自然に発生し、自然に消えたり、自然に変わっていくものです。
どんなに科学が発達しても、
私達が雷を操れないのと同じ。
とはいえ、天気と同じように、
過去の経験から予測したり、
対処する事が可能です。
明日が雨なら、傘を持って行こう、
長靴を履こうとしたり、
用事をやめたり変更したり。
で、雨が嫌いな時もあるし、
日照りが続いていれば恵みの雨となる時もあるし、
受け取り手の状況や気分によって、
いい者にも悪者にもなります。
雨が降っているのにムリヤリ出掛けたら、
ずぶ濡れになって、風邪をひいてしまいますよね。
雨が降ったら、身を守るために傘を差しましょう。
怒りも同じです。
そんな傘の差し方、つまり怒りの対処法を今回はお話します。
*
自分の怒り
まずは怒りの構造から説明しましょう。
怒りは二次感情とも呼ばれ、カウンセリングでは、
何か他の感情の蓋になっているという見方をします。
悲しい
寂しい
分かってもらいたい
等々…
例えば、彼女が髪型を変えたのに、
彼氏が気付かずに彼女が激怒!
なんて場面、ありますよね。
男性がこうした細かい変化に、
なぜ気付かないのかって話はまた今度として、
彼女が怒ったのはなんででしょう?
実は怒りたかったわけではなく、気付かれなかった事で、
愛されていないように感じて悲しかったんです。
でも、それが素直に出せません。
「悲しい」と口にしても、取り合ってもらえなかった過去があるのかもしれません。
愛されているのかどうか、確かめるのが不安なのかもしれません。
男性に多い話ですが、悲しいと感じる事を恥じて封印しているかもしれません。
そんな目に見えない内面の事は、
残念ながら、彼氏さんには一ミリも伝わってないですよね。
恐れも悲しみも不安も乗り越えて、
本当に感じた事を素直に伝えた方が、
怒りに任せて感情をぶつけるより、彼氏さんと仲良くなれます。
これは悲しいすれ違いの話とも、繋がりますね。
☆関連記事:悲しいすれ違い~愛し合っているのに伝わらない~☆
*
こんな風に、
自分はこう愛してほしい、
こうしてくれると嬉しい、
という事を伝えるのは、とてもとても大事。
恋愛でも、仕事でも、家族や友達とでも。
人と自分は、別の人間ですからね。
分かっているつもり、が危ない。
何が嬉しいか、悲しいか、
千差万別&十人十色です。
怒りを言葉で伝えるよう意識すると、
人間関係が楽になりますよ。
そのためには、まず自分の本当の感情を知る事ですね。
カッと来たら、
まずは怒りを認めてあげる。
”あっ、自分怒ってるな”って。
ここは、ブレーキ=頭を使って行動を選んであげる場面ですね。
立ち止まれたら、
本当はどんな感情を感じていたか探ります。
前述の髪型の場面だと、
デートで待ち合わせて彼氏が何も言わないのを見て、モヤッとしますね。イラッとも。
怒ってるな私、と気付けたら、
まず一歩。
そこから、なんでだろう?と自分に尋ねる。
なんで怒ったんだろう?
⇒髪型変えたのを、気付いてもらえなかったから。
⇒髪型変えたのを気付いてもらえないと、なんで怒るんだろう?
⇒無関心なようで、愛されていないようで、悲しい
⇒彼氏は本当に私に無関心なのかな?愛していないのかな?
⇒そんな事ない…はず。
⇒じゃあ、彼氏はただ気付かなかっただけか、恥ずかしくて言えなかっただけかもね。
⇒…うん
⇒気付いてないのか、恥ずかしくて言えなかったのか、問いただす?
⇒なんか、それって重い感じがする
⇒じゃあ、軽く伝えるにはどうしたらいいだろう?
⇒んー、明るく「髪型変えたんだー!」と言うとか?
⇒それで、悲しくはない?また次、彼は同じ事をするかもよ?
⇒そうだね。明るく言って気が済んだらそれでいいし、
ついでに「こういう時は気付いて、何かコメントしてくれると嬉しいな」って
軽く言ってみる。
⇒そかそか、了解~。
…長い(笑)
文字にすると、長かったですね。
でも、自分の本当の感情って、
奥の奥の方に押し込んでいる事があるので、
このくらい丁寧に対話していくのが大事です。
*
初めは時間がかかったり、
行程が長くなるでしょうが、
直に慣れます。
次回は、他人の怒りについてお話します。
後編はこちらから>>>
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【今日のワーク】
普段、どんな場面で怒りを感じているでしょう?
30個、書き出してみましょう。
その中で一つの場面を思い出して、
自分と対話してください。
本当は、何を感じていたのか?
悲しかったのか、寂しかったのか、分かってほしかったのか。
どんな感情でも構わないです。
自分の本当の感情に気付けたら、
どう行動すると、相手との関係が
より良くなるのか自分と相談してみましょう。
もちろん、私にも相談してくださいね(笑)
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本日のBGM:ASIAN KUNG-FU GENERATION/24時