パンドラの箱 のお話~勇気を出すためのヒント~
パンドラの箱 のお話、知っていますか。
一般的なお話は、
ギリシャ神話に出てくる女性パンドラが、
開けてはいけないと禁止されていた箱を
好奇心に負けて開けてしまった事で、
箱に閉じ込めていた、
あらゆる悪(疫病、悲嘆、欠乏、犯罪など)が
この世に飛び出してしまったが、
慌ててパンドラが箱を閉めた為に、
かろうじて「希望」が人間の手元に残った、という内容かと思います。
でも、このお話、ちょっとおかしくないですか。
あらゆる悪が箱に閉じ込められていたのに、
なんで、「希望」が箱に入っていたんでしょう。
*
実は箱に残っていたのは、「希望」ではなく、
「予知」だっといわれています。
予知が悪っていうのは、どういう意味だろう。
予知=未来を知る力ですね。
今から起こる事全てを知っているのは悪だ、
というのが
このギリシャ神話における定義です。
はー、なるほどなぁ、と
これを知った時には思ったものです。
私達はつい、何かを選択したり決断したりする時には、
その結果を知りたくなります。
この選択がうまくいくか先に知れたらなぁ、なんて。
でも、全部知ってしまっていうのも・・・楽しくなさそうですねぇ(笑)
結果の分かっているテニスの試合、
結果の分かっている仕事、
結果の分かっている恋愛、
結果の分かっている人生。
さらに、例え悪い結果になろうとも、
その過程で得られるものってありますよね。
負けた試合だって、その試合を経験してるのと
してないのとでは大きな違いがありますし、
失敗に終わった仕事だって、
その過程で見つけた技術を他に活かせるかもしれない。
振られた恋愛だって、人を好きになったあのトキメキは
他には替えられないものだし、
死ぬのがイヤだから生きない、なんて本末転倒。
だから、何か新しい事を始める時、
一歩前に踏み出す時、怖いな~と思ったら、
この話を思い出してみてください。
先を知れない事は、「希望」なんだって。
*
ちなみに私は、勇気を出すためのヒントを他にも持っています。
どんだけ勇気がないんだ(笑)
ド世代で、漫画好きなので、
スラムダンクの安西先生のこの言葉には救われっぱなし。
「諦めたら、試合終了ですよ」
からの、ミッチーの
「バスケがしたいんです」
という素直な告白。
私もバスケットをしていたので、
渇望感が溢れるこの言葉が胸に刺さりました。
*
それから、変化球でいくとカーネル・サンダースさん。
えぇ、ケンタッキー・フライドチキンを創業した、
あの白ひげのおじ様です。
そういえば最近、店頭からお人形が消えましたね。
季節の衣替え、楽しみにしていたのに(笑)
ケンタッキーのスタンダードメニューに、
オリジナルチキンってありますよね。
カーネルさんが65歳の時、
オリジナルチキンのレシピを手に、フランチャイズをしてくれる店を
一軒一軒廻って探し、1,009回断られました。
えっ!?100じゃなくて、1,000?
インターネットも普及していない当時、
2年もの月日を掛けて車で走り回ったそうです。
先述の通り、カーネルさんはこの時65歳。
新事業を始めるには、遅く思えるその年齢で、
車の後部座席に寝泊りしながら。
1,009回断られるという事は、少なくとも1,009人の人が
カーネルさんのアイディアにNOと言ったんですよね。
自信のあった、オリジナルチキンのレシピに対して!
そこで心が折れていたら、今私達の手元にケンタッキーは届いていません。
断られる事よりも、オリジナルチキンを
皆に食べてもらいたい、想いが勝利したおかげ。
だから、私は思うんです。
一度、二度、三度とNOと言われたけど、
次がカーネルさんでいう所の1,010回目かもしれない。
*
あなたの勇気を出すためのヒントは何ですか?
他の誰も共感してくれなくても、
あなたの心に勇気が湧いてくるなら、
それを大切にしまっておいてください。
未来は誰にも分からない。
勇気を出して、進んだ先にしか待っていない。
背中を押してくれる何かを、
先に立って導いてくれる何かを、
大切な時のために持っておきましょう。
———————————————————–
【今日のワーク】
あなたの勇気を出すためのヒントは何ですか?
音楽、本、芸能人、企業家、家族、友達・・・。
自分に尋ねて、“私の取扱説明書”を更新しましょう。