言葉 は スイッチ
好きな人に、「好き」って言ってもらいたい。
【同じ「りんご」を思っているか】
『りんご』
という言葉を見て、
あなたは何を思い描きますか?
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ちゃんと、思い描きましたか(笑)
赤い果物の林檎を思い描く人が、多いのかな。
一方で、果物の林檎でも青い林檎を思う人もいる。
はたまた、りんごジュースやアップルパイといった加工品、
椎名林檎やリンゴ・スターなどの人だったり、
りんご狩りに行った思い出や白雪姫の毒りんごのシーンを思い描く人もいる。
『りんご』というたった一つの言葉を見ても、
心に浮かぶもの千差万別。
何千通りもあるんですねー。
*
【同じ言葉を話している人はいない】
これ、日常でもよくあるんですよー。
例えば、「好き」と言われたとして、
”付き合いたい”という意味もあれば、
”友達として好き”という意図もある。
あるいは、好きと言っておけば、
この人は傍を離れないだろうという思惑なんてものも。
その人が、どんな意味で発した言葉でも、
”私”に届いた時点で、
それは私の解釈に転換されるんですねー。
”付き合いたいって言ってもらったー♪”となったり、
”好きなんて下心があるに違いない”ってなったり。
私達は言葉に出会った瞬間、
自分の中の感情のスイッチが押される。
*
【違って当たり前の私達】
同じ日本語を話していると、
つい相手も同じ意味で言葉を発していると、
つい思いがちだけど、
実は私達はそれぞれ違うスイッチを持っている。
それを意識できると、
すれ違いが減っていきますよー。
☆関連記事:悲しいすれ違い~愛し合っているのに伝わらない~☆
そのすれ違いを減らすために、
辞書ってのがあるわけなんですが、
人の 言葉 の スイッチ は、
辞書に載りきらない程の多様性があります。
辞書は、あくまで指標の一つ。
人がどんなスイッチを持っているか知るには、
まず自分のスイッチを知ること。
スイッチ、という言葉に触れて、
自分の心に何が浮かんだろう?
すれ違い、という言葉に触れて、
自分の心に何が浮かんだろう?
一つずつ、一つずつ、
自分に聞いて知っていくと、
面白いですよ^^
自分のことを知れたら、
また“私の取扱説明書”を更新していきましょ。
すると段々、「好き」って言って欲しかったけど、
本当は好きと言われた時の感情が欲しかったんだ、と気付いたり、
あの人は「好き」とは言わないけど、
別の言葉や行動で好きって表現してくれてるんだなー、と気付けたりします。
言葉はツール=道具なのでね。
振り回されずに、上手に付き合っていきたいもの。
そうして、悲しいすれ違いや言葉への執着が減って、
誤解や喧嘩がなくなっていくといいですよねー。