伝わる話し方 /アサーティブ~君の話は分かりにくい~

伝わる話し方 /アサーティブ~君の話は分かりにくい~
こんにちは。メール・カウンセリング専門家のFriday(フライデー)です。
はじめましての方は、『初めての方へ』やプロフィール、目次もどうぞー。
突然ですが、皆さん、
自分の話し方に注目した事ありますか?
言葉の選び方はあるかもしれません。
目上の人との話す時、
社会人になって仕事で話す時。
尊敬語、謙譲語、どの言葉にするか。
小さい頃から、習ってきました。
では、話し方はどうでしょう?
ここでいう話し方というのは、
話の構成の仕方、ですね。
今日は、そんなお話。
これを知っているだけで、
彼氏と喧嘩したり、
仕事で行き違う事が、
グンッと減りますよん。
*
【伝わらなーい実例】
例えば、彼氏が毎度毎度、
遅刻してくる時。
大きな遅刻ではありません。
10分、15分ほどの遅れ。
一応、毎回理由があります。
寝坊、出る直前に宅配便が来た、
電車が遅れた、乗り過ごした、
場所が分からなかった・・・云々。
そんな時、あなたならどう伝えますか?
・・・そもそも、伝えるかどうか、
から悩みそうだけどね。
さて、伝わりにくい話し方はこんな感じ。
「いっつも遅刻してくるけど、
なんでなの!?
普通は、こんな遅刻しないよ。
そんなんじゃ社会人としても、
やっていけないでしょ。
あなた、忘れ物も多いし。」
この話し方のどこが分かりにくくしているかは、
後述いたしまする。
今は、自分の普段の話し方と
照らし合わせてみてねん。
*
【分かりにくく話しちゃう背景】
上記で実例を挙げてみましたけど、
じゃあ、なんで分かりにくく話しちゃうんだろう。
分かりにくく話したい!
なんて人は、あんまいないよね(笑)
そんな背景にあるのは、こんな気持ち達。
<分かりにくく話しちゃう背景>
・私の気持ちを分かってほしい
・怖れ
(嫌われるんじゃないか、
傷つけるんじゃないか、
受け取ってもらえないんじゃないか)
・自分で言わなくても、察してほしい
・どうせ伝わらないという諦め
遅刻の話の例に照らしてみると、こんな↓
・私の気持ちを分かってほしい→遅刻されて悲しい、心配だった、不安だった
・怖れ→遅刻するなと言う事で嫌われないか、小さい人だと思われないか
・自分で言わなくても、察してほしい→気付いてもらえば、嫌われない
・どうせ伝わらないという諦め→初めの頃に何度か言ったのに変わらなかった
これは、自分のせいなんだ、
自分が悪いんだって話じゃなくて、
あー、だから分かりにくくなっちゃったんだ、
って理解するためのお話。
気付いたら、いつもの通り
相手に求めるんじゃなくて、
自分で受け止めて肯定してあげる。
悲しかったのかー。
嫌われたくないのかー。
察してほしいのかー。
諦め半分なのかー。
てね。
*
【This is 伝わる話し方】
いよいよ、伝わる話し方について。
相変わらず、長いね(笑)
ホホホッ。
伝わる話し方の事の秘訣は、アサーティブ。
なんじゃそりゃ、だーねー(笑)
アサーティブというのは、
自分の気持ちや考えをまっすぐに表現する、こと。
それが伝わる話し方の、大事な秘訣なんです。
[アサーティブに伝える話し方の流れ]
<1>相手への配慮
話始める時の相手の状況を確認したり、
自分の気持ちを開示する
例:今、時間大丈夫?
ちょっと真面目な話をしていい?
<2>主張する
具体的に、シンプルに、要求を絞って伝える
一度に伝えるのは、一つの方が分かりやすい
例:私の誕生日は一緒に過ごしてほしい
水曜日の昼までに、ここまでやってもらえますか?
<3>話を聞く
相手が何を思って行動をしたのか、
事情や理由を聞いて理解する
例:そういう事情があったんですね。知りませんでした。
なるほど、それでああいう事をしたんだね
<4>自分の責任を認める
自分に非があるようだったら、認める
あるようだったら、ね
例:終わってから言われても、困るかもしれないけど・・・
先に言っておけばよかったね
<5>会話を終了させる
前向きに区切りをつける事で、後に引かせない
例:話ができてよかった。ありがとう。
今度は、〇〇にしましょう
*
【実例のおさらい】
では、伝わる話し方、
アサーティブな話し方を学んだ後で、
もう一度実例を見てみましょー。
「いっつも遅刻してくるけど、
なんでなの!?
普通は、こんな遅刻しないよ。
そんなんじゃ社会人としても、
やっていけないでしょ。
あなた、忘れ物も多いし。」
これに、伝わらない理由を注釈するとこんな感じ。
「いっつも遅刻してくるけど、 ※「いつも」では具体的じゃない
なんでなの!? ※責めるのが目的ならいいけど、
遅刻しないでほしいという意図だったら伝わらない
普通は、こんな遅刻しないよ。 ※「普通」という言葉を使って自分を正当化し、
相手を否定するメッセージになってしまい、
同じく遅刻しないでほしいという意図が伝わりにくい
そんなんじゃ社会人としても、
やっていけないでしょ。 ※話が逸れている
あなた、忘れ物も多いし。」 ※同上
わーお、辛辣(笑)
でも、こういう話し方、
わりとしがち。
特に女性はね。
話があっちにこっちに飛ぶ話し方に、
慣れているから。
楽しいもんね♪
じゃあ、アサーティブな話し方にすると、
どうなるんでしょ。
「ちょっと、今いい?
ここ5回位、会う時遅刻してきたよね。
もちろん、事情があったんだって知ってるんだけど、
どうしても私は悲しくなっちゃうんだ。
その後のデートを気持ちよく過ごすためにも、
今後の二人のお付合いが上手くいくためにも、
遅刻しないでもらいたいんだ。
難しいかな?」
こーんな感じ。
言いたい事は、もーっといっぱいあると思うよ。
でも、今回の話のテーマは、
「これからは遅刻しない」という事。
その目的を果たすために、
他の事は一旦、置いておこう。
*
【コツコツコツ】
アサーティブな話し方をするコツを、
いくつか紹介しまーす。
・何度も伝える
できればねー、
勇気を出して、色々考えて伝えたんだから、
一回で伝わるといいんだけどねー。
中々、そうはいきません(笑)
こちらも不慣れだし、
あちらも不慣れ。
一回で伝わらなかったからって、
ガックシしないでね。
また改めて、伝えましょー。
・不一致をなくす
伝わりにくい原因の大きな一つが、これ。
色んなものが、食い違っちゃって不一致なんですよねー。
怒っている態度で、「怒ってないよー」と言う
「気にしてない」と笑いながら、気にする
「嫌だったらいいんだけど・・・」と言いながら、やってもらわないと傷つく
大丈夫じゃないのに「大丈夫」と言う
こんな事、普段からやっていませんか?
もちろん、やらざるをえなかった背景や理由があると思います。
でも、これからは?
本当に相手と信頼関係を築きたかったら、
本当に相手に分かってもらいたかったら、
ちょっと勇気を出して、変えてみませんか。
傷つけるんじゃないか、
嫌われるんじゃないか、って怖れもありますよね。
実は相手にとっても、
アサーティブな話し方の方が気持ちいいんですー。
だから、怖いけどやってみよう(にっこり)
*
【まとめ】
伝わる話し方 =アサーティブな話し方を
お届けしましたー。
話し方って、あんまり注目しないんで、
そこを変えるだけで、
こんなに人間関係が変わるんだ!?
って結構、目からウロコ体験ですよ(笑)
とはいえ、アサーティブな話し方は、
練習が必要です。
30年生きたら30年分の蓄積が
40年生きたら40年分の蓄積が
ありますから、
一日や二日では変わりにくい。
背景にも書いたように、
感情的なブロックもあるのでね。
でもね。
練習すれば、必ずできるようになります^^
か・な・ら・ず(笑)
彼氏とうまくいかないな。
上司とうまくいかないな。
母親とうまくいかないな。
と思ったら、話し方のお直しをしてみてはいかがでしょ。
伝えているつもりで、
伝わりにくい話し方になっているかも?
カウンセリングでは、その辺り、
個々の状況に合わせて、
もっと深ーく、実践的にお話しています。
ぜひぜひ♪